アジアの狂犬病浸淫国をフィールドとして、我々が開発した迅速・安価に狂犬病ウイルス中和抗体価を測定できるRAPINA法を活用することで、狂犬病ワクチン接種後の血清中和抗体価の保有状況と持続性を大規模に調査し、浸淫地の曝露後患者やリスクグループである医療従事者やハイリスク者へのワクチン追加接種法の再考に向けたエビデンス作りを行った。さらに狂犬病根絶に欠かすことのできない、媒介動物であるイヌに対する集団ワクチン接種後の抗体保有の評価を東南アジアの各国と連携して行い、広くアジア浸淫地における、狂犬病の予防と曝露後治療、最終的に根絶に向けた活動に資する研究を行った。
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