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2013 年度 実績報告書

カンボジアにおけるタイ肝吸虫症の実態解明および住民主体型予防モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23406023
応募区分海外学術
研究機関獨協医科大学

研究代表者

宮本 和子  獨協医科大学, 看護学部, 講師 (60295764)

研究分担者 松田 肇  獨協医科大学, 医学部, 教授 (30114648)
桐木 雅史  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (50265302)
研究期間 (年度) 2011-11-18 – 2014-03-31
キーワードタイ肝吸虫症 / カンボジア / 流行実態調査 / 国際研究者交流
研究概要

【調査実施内容および結果】
検便調査:事前調査で流行の可能性が高いと推測されたコンポンチャム県11か村、コンポントム県1か村、計12か村で調査を実施⇒約3000検体を検査。全ての村でタイ肝吸虫卵陽性者が確認され、内コンポンチャム県の9か村は30.0~71.7%という高陽性率を示した。
中間宿主調査:流行地住民が漁場とする水場を対象に第一・第二中間宿主を採集、各学術名の同定とセルカリアおよびメタセルカリアの感染を確認した⇒9種のコイ科淡水魚からタイ肝吸虫のメタセルカリアを検出、全水場で感染魚数種が確認された。第一中間宿主となる2種のBithynia属貝が確認され、全水場に2種または1種が生息していた。双方からタイ肝吸虫のセルカリアを検出。
カンボジア地方保健行政官の研修会:流行地を多数抱えるコンポンチャム県と流行の可能性が高い環境要因に合致する9県の保健行政官を対象にタイ肝吸虫症に関する研修と本調査の結果報告会を行った⇒コンポンチャム県:約35名が参加。その他の地域:トンレサップ湖周辺、タイ・ラオス国境付近の県を対象に実施。約30名が参加。本感染症について初めて聞くという保健行政官が多かった。本症について理解ができた、是非調査をしてほしい、治療はどうすれば良いのか、等の多くの意見や質問が出された。各機関毎にハイリスク要因該当地域リストを作成。
流行地住民会議の開催:コンポンチャムで今年度新たに発見された高濃度流行地(虫卵陽性率30%以上)3郡9か村にて住民会議(結果報告、本症の基礎知識の健康教育、予防方法の討議)を実施⇒住民討議:寄生虫が魚にいて生食で人に感染すると初めて知った;寄生虫には感染したくない、薬もずっと飲み続けるのはいやだ;生魚はおいしい、みんな大好きだ、しかし病気には罹りたくない、生魚を止めるべきだが難しい;集会で出されたら食べないのは難しい、等の意見が出た。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Field survey focused on Opisthorchis viverrini infection in five provinces of Cambodia2014

    • 著者名/発表者名
      Kazuko Miyamoto, Masashi Kirinoki, Hajime Matsuda, Naoko Hayashi, Yuichi Chigusa, Muth Sinuon, Char Meng Chuor
    • 雑誌名

      Parasitology International

      巻: Volume 63, Issue 2 ページ: 366-373

    • DOI

      10.1016/j.parint.2013.12.003

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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