研究課題/領域番号 |
23406027
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松尾 清一 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70190410)
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研究分担者 |
湯澤 由紀夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00191479)
丸山 彰一 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10362253)
坪井 直毅 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50566958)
安田 宜成 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60432259)
佐藤 和一 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90508920)
加藤 佐和子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80625757)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ゲノムDNAメチル化 / CKD stage5 / コホート研究 / 遺伝子多型 / LUMA法 |
研究概要 |
我々は、日本人のCKD stage5患者のコホート研究NISE study (Nagoya Immunity System in the End-stage renal disease study) を実行中で現在150例近い登録が得られている。遺伝子多型ならびにゲノムDNAメチル化の解析を今後行う予定である。昨年度初期登録患者50名のゲノムDNAメチル化の解析をLUMA法で行った。今年度は残り100名のDNAの抽出を行った。また、血液浄化療法によってゲノムDNAメチル化が変化するか、またどのような患者がゲノムDNAメチル化の変様を来しやすいか解析するために、透析導入から1年を経過したところで再度血液検体を採取し、約120名のDNAの抽出を行った。 これらのDNAサンプルは昨年末にストックホルムに郵送した。本年6月の世界腎臓学会で解析の細かい条件などを設定するミーティングが予定されている。 秋にストックホルムで行われたミーティング(遺伝子学のグループDepartment of Molecular Medicine, Karolinska Institutetとも共同)では、全血の白血球から抽出されたゲノムDNAで解析することの限界も指摘され、今後白血球の各分画とくにリンパ球分画でのゲノムDNAメチル化の検討が必要となる可能性が討議された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度も患者登録の遅れが指摘されたが、登録施設数を増やすなどの対処を行ったが、登録数が例年どおりしか伸びなかった。しかし、約150名のDNAを確保したため、ゲノムDNAメチル化の解析に着手した。また、今後DNAメチル化と臨床経過の比較だけでなくゲノムDNAメチル化と炎症の関与を引き起こす機序について検討が必要と考えられた。 慢性腎臓病治療の向上などで、透析導入患者の高齢化がすすみ、本研究登録基準である75歳以下を満たす患者が年々減少しているため、予想より登録が進まない現状にある。また、施設透析患者が多く通院透析施設からの転院がふえ、データベースの構築が難しくなったのは事実である。そのため、昨年共同研究機関を追加したが、実際は緻密なデータベース作成の構築の点で施設を追加するだけでは困難な問題もあった。遺伝子多型の解析にはまだ症例数が不足しているが、ゲノムDNAメチル化の解析には着手し、サンプルをストックホルムへ輸送した。今後は、国際比較のための現地データ回収も早期に実現したい。
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今後の研究の推進方策 |
慢性腎臓病治療の向上などで、透析導入患者の高齢化がすすみ、本研究登録基準である75歳以下を満たす患者が年々減少しているため、予想より患者登録が進まない現状にある。そのため、昨年共同研究機関を追加したが、実際は緻密なデータベース作成の構築の点で施設を追加するだけでは困難な問題もあった。本年は、各施設での登録漏れについても出来るだけ登録を促すよう改善策をとっていく。 遺伝子多型の解析にはまだ症例数が不足しているため、今年も症例数の達成をまって300症例以上の登録が達成されたら、遺伝子多型の解析を始める予定である。 ゲノムDNAメチル化の解析には着手し、サンプルをストックホルムへ輸送した。今後は、国際比較のための現地データ回収も早期に実現したい。 また、白血球の各分画とくにリンパ球分画でのゲノムDNAメチル化の解析の予備研究に着手する予定である。
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