研究概要 |
東南アジアにおけるメタボリック症候群(MS)の増加に伴う慢性腎臓病(CKD)増加が懸念される。農村地域でのCKDとMSの罹患率や相互関係を、男女別及び閉経前後の計3群で比較した。参加者は計1,701名(男166、女1,535名)、血清クレアチニン測定から推算GFR値(eGFR)を得た者446名。腎機能低下(eGFR<60ml/min/1.73m2)は約30%と高率で、3群別では男性25%、閉経前女性28%、閉経後女性45%。MSの各構成因子(血圧、血糖値、LDL値等)や分娩回数との関連性にも3群間で相違が見られた。CKD調査では生活環境や性別、閉経前後等との関連性も重要である事が示唆された。
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