研究課題
本研究は、従来に比べて圧倒的な性能をもつ最先端遺伝子解読システムを、ウイルス感染症研究に導入することにより、新規病原ウイルス(ゲノム)の検出を目指すとともに、感染症の病態およびそのダイナミズムをこれまでとは異なる次元で捉えようとするものである。タイ国保健省医科学局(DMSc)と共同研究体制を構築し、人獣共通感染症を含む様々な新興・再興ウイルスの発生が報告されている“東南アジア”を研究対象地域とする。同国における原因不明な各種重症感染症患者の臨床検体について、病原ウイルスを網羅的に探索するメタゲノミック診断を行い、新規病原ウイルスの発見を目指す。平成23年度は原因不明肺炎36検体のメタゲノム解析を行い、36検体中15検体において、ウイルスゲノム断片を検出した。平成24年度はタイ国DMScよりNuanjun Wichukchinda博士を招いて、解析結果について議論し、投稿論文(共著)として発表することを確認した。平成25年度は、研究室にハイスループット遺伝子解析装置(IonPGM)を導入し、タイ国内で分離されたアルボウイルスのゲノム解析を行なった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Cell
巻: 28 ページ: 112-125
10.1016/j.cell.2013.02.027
PLoS Pathogen
巻: 9 ページ: e1003150
10.1371/journal.ppat.1003150