研究課題/領域番号 |
23406034
|
応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
我妻 ゆき子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40400676)
|
研究分担者 |
馬 恩博 筑波大学, 医学医療系, 助教 (00590770)
福島 敬 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30323299)
須磨崎 亮 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40163050)
岡田 昌史 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70375492)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 国際研究者交流 / 国際情報交換 / バングラデシュ / 小児科学 / 感染症 / 結核 / 臨床研究 / 公衆衛生 |
研究概要 |
結核蔓延国において15歳以下の結核感染者は20%と推定されている。しかし、小児においては喀痰検査が難しく胸部レントゲンにて典型的所見を示さないため、小児結核患者を発見することができず、対策はこれまであまり進められてこなかった。WHOは2007年に、小児結核の診断手法の確立に向けた研究が緊急に必要であると発表した。本研究では、小児結核の蔓延しているバングラデシュで、既存の方法では正確な診断が困難な小児結核に関して、尿や血液による最新の診断法を応用導入し有効性を検証することを目的とした。 15歳以下の患者を対象とし、3週間以上の咳嗽、微熱、体重減少、食欲不振、一般抗生物質に反応しない肺炎などから結核の疑いのある者とした。陰性コントロールは上記所見のない小児とした。早朝痰あるいは胃液を採取しNALC-NaOH処理後に遠心集菌し沈渣を用いてZ-N染色による塗抹鏡検とMGIT培養を実施した。核酸を抽出しIS6110及びMPB64を標的とする結核菌特異的PCR反応と、TB-LAMPによる結核菌の遺伝子検出を実施した。中間尿を無菌的に採取し、尿中LAM抗原の検出、さらに尿中からも核酸を抽出し、喀痰/胃液検体と同様に遺伝子検出を実施した。また、末梢血5 mlを採取し、QuantiFERON-TB Gold in tubeとT-SPOT.TBも実施した。 塗抹、培養、核酸増幅法の全ての検査を実施した結核疑い97例のうち、24例が何らかの検査で陽性であり、塗抹検査のみで陽性である11例に対してMGIT培養にて7例、呼吸器検体の核酸増幅法にてさらに5例、尿のTB-LAMPでさらに1例の追加診断効果が示された。この研究により、塗抹検査のみの場合に対して、液体培養及び核酸増幅法検査を呼吸器由来検体や尿検体に併用することにより、2倍以上の細菌学的診断が得られることが示された。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|