研究課題
昨年度に続きアジアの国々で感染症の分子疫学を行った。またブルガリアとの共同研究もした。1. タイ国チェンマイ、小児171の糞便検体でヒトパレコウイルスを調べた。3検体(1.8%)で陽性であった。1型、14型、世界で初めての17型を各1例見出した。2. タイ国チェンマイで小児の567検体でノロウイルス、サポウイルスを調べた。ノロウイルスは15.9%でGI.14,GII(9つの型と未決定株)があった。GII.4ニューオリンズ亜型が一番多かった。サポウイルスは1.2%で全てGI.1であった。3. タイ、日本の下痢および健康なブタのアイチウイルスCを見出した。1株について全塩基を決定した。2B領域で繰り返し部分の90塩基が欠損していた。4. ベトナム国ホーチミン市の小児病院の下気道感染で、404検体中89%が診断できた。 RSV(24%)、ヒトライノウイルス(30%)、ヒトボカウイルス(22%)が多く,インフルエンザ菌、肺炎球菌が見られた。5. インドネシア マナドの下痢症ウイルスについては60%の検体でウイルスが得られた。ロタウイルスA群が最も多く、次にノロウイルスGII。アストロウイルス、サポウイルス、ヒトパレコウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスGI、アイチウイルスはわずか数%に見られた。ロタウイルスではG1P[8] が多く、次にG3P[8]であった。6. ブルガリアでヒトパレコウイルスの疫学をおこなった。小児229糞便検体中、神経疾患が104検体で、下痢症が125検体であった。それぞれ1.9%、7.2%であった。3,5,8,10型が見出された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Japanese Journal of Infectious Diseases
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