研究概要 |
胃がんや食道がんの手術を受けた患者の多くは,手術後の機能障害に伴う複数の身体症状を長期的に抱えたまま生活しているにもかかわらず,評価方法,支援方法が確立されていなかった.術後機能障害は,患者のQOLに大きく影響していることが報告されているが,機能障害の評価方法や援助方法は,国内外ともに開発されていなかった.そのため,今回,世界初の上部消化管手術を受けた患者の術後機能障害評価尺度(DAUGS:Dysfunction After Upper Gastrointestinal Surgery)日本語版を約8年にわたり開発した.先行研究で開発した上部消化管がんの術後機能評価法の尺度(DAUGS:Dysfunction After Upper Gastrointestinal Surgery)の欧米版の開発と臨床への有用性を検証することを目的とする.平成24年度はフィールドとなる対象施設と関わる医師,看護師との信頼関係を拡大しつつ,研究環境のすべて調整を済ませた。他,質問票のバックトランスレーションを実施し閉語版を完成させた。平成25年2月に研究施設における倫理申請を進め,倫理委員会から承諾を得た。その後、25年度は、4月から質問票の調査を開始し、研究の性質から目標数は200を目指している。現時点での回収数は、53件である
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