平成25年度の研究成果で未発表のものを発表しました. ・直交半直線交差木の特徴付けを与え,線形時間の認識アルゴリズムを提案したことを国際会議で口頭発表しました.これは直交半直線交差グラフの特徴付けを与えるという懸案の解決へ向けての大きな一歩です. ・直交半直線交差グラフ及び関連する様々な2部交差グラフに対してOBDD(Ordered Binary Decision Diagram)表現の領域複雑度の評価を与えたことを日韓ワークショップで発表しました.これはOBDDが大規模な直交半直線交差グラフの効率的な表現方法であることを明らかにしており,重要な発見です. ・最密2部部分グラフ問題が2部弦グラフに対してNP困難であることを全国大会で発表しました. 研究期間全体の研究成果としては,直交半直線交差グラフの理論構築,ナノ回路設計への応用及び他の工学的な問題への応用すべてに対して大きな進捗があり,研究の目的を達成しております.
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