研究課題/領域番号 |
23500035
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
徳田 雄洋 東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (30111644)
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研究分担者 |
野呂 智哉 東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (80401553)
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キーワード | 連携システム / マッシュアップ / 自動生成 / 携帯機器 / モバイルアプリケーション / Webアプリケーション / Webサービス |
研究概要 |
本研究は、携帯機器上の位置情報取得、画像認識、手書き入力、音声読み上げなどのモバイルアプリケーションとWebアプリケーション、Webサービス関数との高度連携システムを宣言的記述から自動生成する方式を開発し、その有効性を実証する研究である。 平成25年度は、連携コンポーネントとなるモバイルアプリケーションの共有可能機能の記述方式の開発、イベント駆動アプローチによる統合手順記述方式の開発、総合評価を行った。共有可能機能の記述方式は、抽象レベル記述と実装レベル記述からなる。抽象レベル記述では、その共有可能機能が扱うデータ型、インタフェースを記述し、実装レベル記述では機能を実行するためのプロトコルや設定の技術的定義を記述する。これにより、モバイルアプリケーションの緊密な相互連携が可能となり、従来は既に存在するコンポーネントが公開情報を持つ場合のみ統合可能だった問題点を改善することが可能となった。 イベント駆動アプローチによる統合手順記述では、従来の逐次型や並列型のみの統合手順といった表現力の制限を、大幅に拡大することが可能となった。すなわち定められた順序に基づく逐次型あるいは並列型の手順実行のみでなく、イベントの発生に伴う起動の必要性に応じてコンポーネントを自由に連携させることが可能となった。総合評価では、さまざまな典型的統合アプリケーションのためのコンポーネント記述と統合手順記述を、共有可能機能の記述方式とイベント駆動アプローチによる統合手順記述方式で行い、実験的に有効性を確認した。 以上より最終年度においてモバイルアプリケーション、Webアプリケーション、Webサービス関数の高度連携を行うための現代的技術が開発できた。
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