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2012 年度 実施状況報告書

予測モデルの再利用による、ソフトウェア欠陥予測ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500043
研究機関信州大学

研究代表者

海尻 賢二  信州大学, 工学部, 教授 (80115336)

キーワードsoftware metrics / error prone prediction
研究概要

Error prone module予測の具体的手法として次の2つの手法の具体化および性能評価を行った。
1)適切な手法オプションのマイニング:予測に置いては訓練データやアルゴリズムを選択する必要があるが、どのようなものを選べば最適かは検査データに依存する。これまでは検査データに関わりなく一律に最適なオプションを選ぼうとしてきたが、それではうまくいかないことが判明したので、検査データの特性に応じて最適なオプションをデータマイニングの手法を利用して見つけ出すことを考えている。実際に用意している参照データセットをベースにこのような方式の性能評価および改善の方策を探っており、実現の見通しが立っている。但し有効性の十分なる評価はまだ行えていないので、データを増やしての実験が今後必要となる。
2)アンサンブル手法による予測:前述のとおり予測には(訓練データ、アルゴリズム)が必要であるが、アンサンブル手法の場合は複数の(訓練データ、アルゴリズム)対を利用して予測を行い、その結果に基づき最終的な予測結果を導く。但し、むやみに複数の(訓練データ、アルゴリズム)対を考えればよいわけではなく、互いに補い合える(訓練データ、アルゴリズム)対の集合を使う必要がある。そこでこの「補い合う」という性質を評価する尺度を定義して、その基準に基づいて(訓練データ、アルゴリズム)対の集合を求める手法を考えている。現在は2つの(訓練データ、アルゴリズム)対を組み合わせる場合の条件を考察しているが、これを3つ以上の組み合わせに拡張する事を今後考えていく。
以上2つの方式をツール化し、容易に予測が得られるシステムの構築を25年度は目指す

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績に記載の通り、システム化する手法の見通しは立っている。但し評価対象としては自前で収集した参照データセットに基づく評価のみであるので、一般的有効性の評価が、システム化と並行して必要となる。

今後の研究の推進方策

大きく次の2つを行っていく
1)上記2つの手法の有効性を、参照データセットを拡張して検証するとともに、性能の改善を図る
2)error prone module予測が検査対象プロジェクトデータ(ソースコードレベル)を与えるだけで対話的に行えるシステムを構築する

次年度の研究費の使用計画

おもな使用計画は以下である:
1)予定していたができなかった国際会議での発表を行うと共に、ジャーナル論文への投稿を行う。(海外渡航費、国際会議参加費、論文投稿料)
2)システム化を行うためのPCを複数台購入する
予算が残ったのは予定していた国際会議の発表が出来なかったためである。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 集約的手法によるError-proneモジュール予測器の識別手法の提案2013

    • 著者名/発表者名
      高橋利英、小形真平、海谷治彦、海尻賢二
    • 学会等名
      情報処理学会 第75回全国大会
    • 発表場所
      仙台市 東北大学
    • 年月日
      20130306-20130308
  • [学会発表] 最適なError-proneモジュール予測器の識別手法の提案2013

    • 著者名/発表者名
      松浦優、小形真平、海尻賢二
    • 学会等名
      情報処理学会 第75回全国大会
    • 発表場所
      仙台市 東北大学
    • 年月日
      20130306-20130308
  • [学会発表] 多数決手法によるError Prone予測手法の評価2012

    • 著者名/発表者名
      高橋利英、大西達也、小形真平、海谷治彦、海尻賢二
    • 学会等名
      電子情報通信学会 KBSE研究会
    • 発表場所
      函館市 はこだて未来大学
    • 年月日
      20120727-20120728
  • [学会発表] Experimental Software Engineering - 予測, traceability, データマイニング -

    • 著者名/発表者名
      海尻賢二
    • 学会等名
      電子情報通信学会 KBSE研究会
    • 発表場所
      東京 機械振興会館
    • 招待講演
  • [備考] Error Prone moduleの予測 2012(科研費プロジェクト)

    • URL

      http://kaiunix.cs.shinshu-u.ac.jp/Theme/ErrorPronePrediction2012.html

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公開日: 2014-07-24  

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