研究課題/領域番号 |
23500061
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研究機関 | 沼津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
市川 周一 沼津工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (70262855)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | モデル予測制御 / 二次計画法 / ハードウェア / FPGA / 専用回路 |
研究概要 |
私事ではあるが,平成23年度,豊橋技術科学大学から沼津工業高等専門学校へ1年間の出向を命ぜられた.これは科研費申請時には想定されていなかった事態であり,これに対応するため若干の研究計画の修正を行った.当初計画では,平成23年度はMATLAB/Simulinkのライセンス更新契約とMPC toolboxの新規導入を行い,評価基盤構築と実応用のモデル検討を行う予定だった(項目(2)).ところが出向中は所属組織が変わるため,契約上の問題で導入済のMATLABライセンスを使用することができない.出向先で新規契約することも検討したが,価格が高いうえ,平成24年度以降(出向期間終了後)は再び所属が変わるため使用権が失われることがわかった.予算の有効利用という意味で全く好ましくないので,基金化の趣旨に従って契約更新を平成24年4月以降に延期することにした. 評価基盤の構築は延期したものの,当初計画の項目(3)「QP求解器の構成検討」と項目(4)「演算器アルゴリズムの検討」は問題なく独立に進めることができる.平成23年度は,Xilinx社およびAltera社のCADソフトウェアを用いて,QP求解器で使用する演算器のアルゴリズム検討と速度・論理規模評価を行った.これらの評価結果は卒業論文3件(沼津高専)として整理済だが,まだ学会発表に至っていない. さらに計画項目(1)「実例研究・典型的応用例の作成」を行うため,制御分野の製造会社と数回の打ち合わせを行い,典型的な制御応用に関する内部情報とサンプルの提供を受けた.まだ十分な件数を集めていないが,今後は更に広く実例収集を進める予定である. このほか平成23年度は,過去の研究成果が学術論文2件と国際会議発表1件として発表された.これらの論文出版費用と海外出張費用は,本研究課題の助成金で支出させていただいた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
項目(2)「評価基盤の構築」は遅れているものの,予算執行上の合理性はあり,平成24年度から契約上の問題も解消するため問題ないと考える.項目(1),(3),(4)については,予定通り(或いはそれ以上)に進んでいる.
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度からはライセンス契約上の問題は解消するので,当初予定通りの評価基盤構築を進める.平成24年度は特に項目(2)を重点的に推進することにより,遅れの回復は可能であると考えている. 項目(1),(3),(4)は順調に進捗しているので,項目(2)の進捗にともない,研究全体の進展も加速すると考える.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度の予算残により,早急にMATLABのライセンス契約を締結して「評価基盤構築」を進める.同時に,当初予定通りに新規FPGA評価ボードとFPGA CADの追加導入を行う.
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