研究課題
本研究では,空間認識に基づく音声情報の効率的提示手法の確立とその組込み実装を行っている。具体的には、以下に示す項目について研究開発し、それを組込みシステム化実装することにより統合化を可能とした。1)フレーム補間による空間認識の精度向上、2)距離情報を考慮した人物認識手法の確立、3)空間中物体に対するレイトレーシング音響レンダリング、4)インタフェース制御LSIの設計。平成25年度は、主にフレーム補間用HW-IP、高速人物認識用SW-IP/HW-IP、ならびに音響レンダリング用GPUSW-IPを、高性能組込みプラットフォーム上に集積した。これにより、環境調和型メディア処理ノードの実現が可能となっている。インタフェース制御LSIについては、粗粒度再構成可能論理に細粒度性を組み合わせた新しいアーキテクチャを導入することで、専用IPをより高度にかつ効率良く利用できるシステム実装が可能なことを確認した。また、本研究の成果をアンビエント情報基盤用コグニティブ無線通信システムと結合する形で評価し、GPUによる実装を経て当該無線通信システムに要求される性能や機能性についても検討した。この結果、当該無線通信システムのスペクトルセンシングに関する新手法を確立することができた。上記ハードウェアIPの一部は、本学の成果を応用する形で産学連携ベンチャー会社によりFPGA化ならびにSoC実装を進めており、今後環境調和型メディア処理ノードの実用化が期待できる。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
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