• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

DNSSECに対応した広域分散DNSサービス環境シミュレータの設計と実装

研究課題

研究課題/領域番号 23500080
研究機関東京大学

研究代表者

関谷 勇司  東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (30361687)

研究分担者 石原 知洋  東京大学, 総合文化研究科, 助教 (60588242)
キーワードDNS / DNSSEC / シミュレータ / NS-3 / DCE / createzone
研究概要

本年度は、前年度までの研究成果である、基礎データの収集やシミュレーションのパラメータ定義の検討結果、ならびにシミュレータの設計とプロトタイプ実装を経て、実装の完成度向上ならびにパッケージ化によるソフトウェア公開を行った。
シミュレータの基本は、NS-3 を拡張した DCE (Direct Code Execution) という実装であり、これによって、ユーザが通常の DNS 運用に用いている DNS ソフトウェア実装を、そのままシミュレータの中で動作させることを可能とした。さらに、createzone というシミュレーションシナリオ作成ツールを実装し、公開した。前者の NS-3 + DCE は、DNS に限らない汎用的な実ソフトウェアによるシミュレーションを可能としている一方で、この createzone は NS-3 + DCE を、DNS に特化したシミュレータに変更させるための、設定ファイルとシナリオファイル作成ツールとなっている。この createzone は、運用環境にて記録した DNS のログファイルを読み込ませることが可能となっている。そのため、実際に運用されている DNS 環境において、DNSSEC が導入された場合のユーザに与える応答速度の影響や、DNS に関連するトラフィックの増加について、それぞれの環境に特化した正確なシミュレーションを行うことが可能となった。
本研究によるソフトウェア成果物は、全て DNSSEC Simulator (http://dnssec.sekiya-lab.info/) のページにてオープンソースとして公開しており、誰でもソフトウェアを入手し、シミュレーションを行うことが可能となっている。また、国内の研究会論文発表や、国際ワークショップでの研究成果発表を行った。現在、全ての成果をまとめた論文を執筆し、論文誌に投稿中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (3件)

  • [学会発表] Design and Implementation of DNSSEC Simulator using Unmodified Real Implementations2013

    • 著者名/発表者名
      Tomohiro Ishihara, Hajime Tazaki, and Yuji Sekiya
    • 学会等名
      IEICE Tech. Report, vol. 133, no. 240, IA2013-27, pp. 7-12
    • 発表場所
      Konkuk Univ., Seoul
    • 年月日
      20131010-20131011
  • [学会発表] 失効したルート鍵を持つ DNSSEC 検証サーバの挙動調査と対策についての一考察2013

    • 著者名/発表者名
      石原 知洋, 櫨山 寛章, 関谷 勇司
    • 学会等名
      情報処理学会, 研究報告インターネットと運用技術(IOT), Vol. 2013-IOT-23, No. 5, pp. 1-4
    • 発表場所
      電気通信大学(調布市)
    • 年月日
      20130920-20130930
  • [備考] DNSSEC Simulator Project

    • URL

      http://dnssec.sekiya-lab.info/

  • [備考] Createzone tools

    • URL

      https://github.com/shored/createzones/

  • [備考] ukoi - DNSSEC Re-Keying Simulation

    • URL

      https://www.youtube.com/watch?v=GUUurmUNdds

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi