近年、車車間通信の応用として、市街地での事故や災害などの緊急情報配信が検討されている。そこで、本研究では、情報配信の一つであるフラッディング方式(情報を受信した車両は、1度だけ受信情報を転送する)に着目した。多くの高層建造物や交差点がある市街地では、見通し外の道路に位置する車両への情報が届きにくい。そこで、定期的な更新が必要である地図データの代わりにRSSI(受信信号強度)を利用することで、見通し外を推測し、見通し外の道路に位置する車両に早く情報を届ける方式を検討した。そして、提案方式が既存方式よりも、配信率と配信時間に関して優位であることを、シミュレーション実験によって確認した
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