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2013 年度 実績報告書

モバイル機器とインフラ設置機器が協調動作する歩行者ナビゲーション環境の実現

研究課題

研究課題/領域番号 23500111
研究機関埼玉大学

研究代表者

長谷川 孝明  埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (00189531)

研究分担者 間邊 哲也  埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (20640197)
キーワード歩行者ナビゲーションシステム
研究概要

モバイル機器(可搬端末)とインフラ設置機器(固定端末)が協調動作するMICO(Mobile/Infrastructure Collaborative Operation)指向の歩行者ナビゲーション環境の実現に向けて、本年度は、MICO指向の歩行者ナビゲーションシステム(以降、ナビシステム)の機能の一つである固定端末で示された案内文を可搬端末で持ち運ぶ効果の検証を行った。その結果、案内文を持ち運ぶことが固定端末上の案内文の読み取り時間の削減に効果的であることを確認した。また、システム構築に必要な知見として、固定端末では前年度求めた適切な文字数の案内文を提示し、可搬端末では、案内する目的地までの経路の複雑度(距離、曲がる回数、性別から算出)に応じて、固定端末と同じかまたはより詳しい案内文を持ち運ぶことの有効性を明らかにした。
これまで得られた知見に基づき、埼玉大学構内の案内を行うMICO指向のナビシステムを構築した。開発した固定端末でユーザが目的地を入力すると、画面上に案内情報とQRコードが表示され、このQRコードをユーザが所有する可搬端末のリーダで読み取ることで、案内情報が可搬となる。また、QRコードの利用は可搬端末の種類や機種への非依存を意味する。さらに、地図と案内文を利用した固定端末による歩行者ナビゲーションシステムのHMI(Human-Machine Interface)の検討、可搬機器と三種のマーカを用いたナビシステムにおけるマーカ種自動識別手法を含めた統合システムの開発を行った。これらの知見に基づく更なる論文の執筆を進めている。
以上、本研究課題では、MICO指向のナビシステムの設計・実装、可搬機器とマーカを用いたナビシステムの統合、固定端末のHMIの評価、可搬端末で案内文を持ち運ぶ効果の検証を通じ、MICO指向のナビシステムの基本設計手法の知見を得た。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 歩行者ナビゲーションコンセプトリファレンスモデルに基づくM-CubITS歩行者WYSIWYASナビゲーションシステムの三者比較2013

    • 著者名/発表者名
      間邊哲也, 長谷川孝明
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌A

      巻: J96-A ページ: 661-675

    • 査読あり
  • [学会発表] 視覚障害者誘導用ブロックを用いたM-CubITS歩行者WYSIWYASナビゲーションシステムにおける位置特定について

    • 著者名/発表者名
      藤原高之, 間邊哲也, 長谷川孝明
    • 学会等名
      電子情報通信学会ITS研究会
    • 発表場所
      京都大学
  • [学会発表] モバイル/インフラ協調型歩行者ナビゲーションにおける案内文および地図の効果について

    • 著者名/発表者名
      山本徳之, 原田悟, 間邊哲也, 長谷川孝明
    • 学会等名
      電子情報通信学会ITS研究会
    • 発表場所
      京都大学
  • [備考] 長谷川・間邊研究室 学会発表論文

    • URL

      http://www.hslab.ees.saitama-u.ac.jp/publish/

  • [備考] 学術情報発信システムSUCRA

    • URL

      http://sucra.saitama-u.ac.jp/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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