研究概要 |
平成25年度の本研究課題では、平成24年度までに開発したオイラー図描画手法による結果と関連手法による結果を比較した。具体的には本研究課題の申請後に発表された近年の代表的手法であるUntangling Euler Diagram, Bubble Sets, Line Setsの3手法と、本研究課題の提案手法の合計4手法について、可視化結果のイラストを被験者に提示し、その主観評価結果をまとめ、提案手法の長所と課題について論じた。以上について国内研究会で発表すると同時に、3年間の研究内容をまとめて国際会議への投稿準備を進めた。 また、本研究課題からの派生として、提案手法と一部同じアルゴリズムを再利用して実現できる研究成果として、ネットワーク可視化に関する新しい手法の研究を進めた。平成24年度までに開発した可視化手法を遺伝子ネットワークデータに適用して、得られた可視化結果を生命情報の専門家に提示し、その可視化結果の妥当性について議論した。その結果として、当該可視化結果には遺伝子情報の有用な知見が多数表現されていることを確認した。以上の成果を論文誌に投稿して採択された。また、同じネットワーク可視化手法を論文参照関係ネットワークデータに適用して、論文参照関係に関する多くの知見を可視化結果から発見した。その成果を各種学会に発表した結果、IEEE主催の国際会議にてベストポスター賞を受賞した。 最後に、以上の成果を含む3年間の本研究課題の成果を総括した。
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