研究課題/領域番号 |
23500124
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
井門 俊 愛媛大学, 理工学研究科, 講師 (20304652)
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キーワード | バーチャルリアリティ |
研究概要 |
近年は、VRやAR技術のなかでも、仮想物体を手で触ったときの感触や手に感じる力である触覚や力覚についての研究が特に盛んに研究されてきている。触覚や力覚の提示は、ユーザとVR空間内の仮想物体とのインタラクションに非常に有効であり、仮想物体の認識や操作性の向上に大きく貢献する技術として注目されている。本研究では、利用者側に対しても、同時に、従来以上に質の高いコンテンツを提供すべく、爆発的に普及しているWEBページコンテンツとして力覚情報を組み込み、「力を感じるWEBページシステム」を構築する。 まず、申請者らは、初心者でも手軽にVR空間を構築できるように、VR構築クリエータにおける支援ソフトを開発してきた。力覚を有するコンテンツ開発を容易に行えるようにするために、ユーザが効率よく力覚提示装置用APIを学習・活用できる方法について 研究を遂行してきた。さらに、方法の有用性を検証するために、「力覚提示装置用APIの学習支援システムの構築」を行い、アプリケーション開発者(クリエータ)に対して効率の良い開発ができるVR開発環境を提供することに成功し、その成果を国内外の学会において発表してきた。 構築されたVR環境を利用する側の視点から見てみると、画像や音楽、動画を用いた数多くのWEBコンテンツやWEB3D技術により、多種多様なコンテンツが提供されるようになってきている。これまでの研究において、申請者らは、開発者(クリエータ)側 に対して意義のあるVR開発環境を提供してきたが、同時に、利用者側に対しても従来以上に質の高いコンテンツを提供する必要がある。今年度も前年度に引き続いて、触覚・力覚研究の発展の可能性を探るべく、国内外の多くの関連学会および研究会に参加することで、さらに知見を広めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学会発表もおこなっており、研究活動においては、機器の故障等の研究に障害となる事は何もなく、おおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでと同様に、WEBページの解析やユーザの行動解析を行い、不自然な操作や安全でないWEBページを検出した場合には、情報の重要度に応じた力覚を自動的に提示するシステムを提案する。情報の重要度に応じた力覚を設定し、ユーザの操作により力覚を発生させるシステムを実現するためには、WEBページを解析/表示し、ユーザの操作を検出することができる機能、および、WEBページの解析結果より、情報の重要度を決定し、適切な力覚を発生させる機能が必要である。これらの機能を実現するために、先に開発する独自WEBブラウザにおいて、WEBページの解析・重要度を決定する方法を調査・考察し、力を感じるWEB環境を実現した後、情報の重要度に基づいた力覚を自動的に設定し提示するためのWEBページ解析システムの開発をひきつづいて行う。検索エンジンの機能やユーザの行動履歴解析により、ユーザの嗜好に合った力覚提示の実現、および、セキュリティ認証やデータ入力時の注意喚起や誤操作防止機能を実現する。
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次年度の研究費の使用計画 |
必要な物品や消耗品等は別経費で購入し、主に調査や学会発表のための、学会参加費や旅費等に使用する予定としている。特にこれまでの国内での学会参加等の実績を踏まえたうえで、海外での調査活動や発表活動も計画している。
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