研究課題
3次元形状の自動対応付けを目的として,昨年度までの研究に基づき本年度は次のことを行った.(1) 人の顔形状に対する自動的対応付アルゴリズムの実装昨年度までのアルゴリズムをプログラムとして実装し,自動的な対応付けが可能なことを確認した.対応付けの際に,局所解に陥ってしまう場合があり,この問題に対して焼きなまし法を導入し,計算時間はかかるが局所解から抜け出せる場合があることを確認した.(2) 一般の3次元メッシュの対応付け馬などの球と同相な3次元メッシュに手作業により切り込みを入れ,表面を円と同相ととし,いくつかの手法を用いて,平面パラメータ化を行った.しかしながら,平面化パラメータ化によって,平面をピクセルに分割した場合に1ピクセル内に非常に微細な三角形群が写像されてしまう場合がある問題が生じた.この問題を対処するアルゴリズムの構築は行った.現在,このアルゴリズムの実装を行っているが,非常に多くの計算時間に対してどのように対象するかなどの問題が残されている.以上により,一般のメッシュに対して自動的な対応付けのアルゴリズムの実装には至らなかったが,人の顔形状に対しての自動的な対応付が可能なことをプログラムとして実装し確認することができ,3次元メッシュの自動的な対応付けに対する基礎を作ることができた.
すべて 2013
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Computer-Aided Design and Applications
巻: Vol. 10, No. 6 ページ: pp. 983-993
10.3722/cadaps.2013.983-993