研究課題
本研究では,より進んたデジタルミュージアムの構築を目指して,考古学者やミュージアム学芸員の研究補助を目的としたデジタルシステムの開発を行ってきた.また,ミュージアムで活用できる対話的CG作成手法の開発や,それらを活用したインタラクティブデジタルコンテンツの開発を行ってきた,平成25年度は,考古学者向けのCGを用いた対話的縄文生成シミュレーションシステムについて,目的の特性を持つ縄を対話的かつ直感的に生成することができるインタフェースを開発した.また,実際の縄によって生成された縄文と縄文生成シミュレーションで生成した縄文との詳細な比較を行い,システムの有用性を検証した.さらに,遺跡から出土した土器片からの土器復元の補助を目的として,三次元データに基づく接合部自動認識に関する基礎研究を行った.次に,ミュージアムで活用できるシステムとして,星座を立体的に観察することができる天体ビューアの開発を行った.運動視差立体視技術を用いることで,星座の星が空間中に浮かんでいるように感じ,ユーザが動き回ることで地球以外から見た星座の様子を仮想的に観察できるシステムである.また,テーブル上の物体を擬似的に三次元コピーするシステムの開発を行った.これは,テーブル上の置いた物体を三次元的にスキャンしたデータを生成して,そのデータをユーザの視点に合わせて運動視差立体視CGで表示することで,物体の三次元CGがテーブル上に残像のように存在することを体験できるシステムである.その他,スケッチブックにペンでお絵描きをすることで三次元CGを対話的に生成するとともに,お絵描きを通じて三次元CGとのインタラクションを行うことができるシステムの開発を行った.なお,これらの研究成果のいくつかは国内外の会議や学会誌で発表を行った.
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (12件) 備考 (1件)
IIEEJ Transactions on Image Electronics and Visual Computing
巻: Vol. 2, No, 2 ページ: 未定
Proc. of IWAIT 2014
巻: なし ページ: pp. 456-461
芸術科学会論文誌
巻: Vol. 12, No, 3 ページ: 114-123
情報処理学会論文誌・デジタルコンテンツ
巻: Vol. 1, No, 1 ページ: 1-9
情報文化学会誌
巻: Vol. 20, No. 1 ページ: pp. 10-17
Proc. of SITIS 2013
巻: なし ページ: pp. 378-384
NICOGRAPH2013論文集
巻: なし ページ: pp. 73-80
http://aitech.ac.jp/cgmedia/