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2012 年度 実施状況報告書

ロービジョン者のためのホログラフィック光学素子を用いた拡張現実めがねの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500163
研究機関兵庫県立工業技術センター

研究代表者

瀧澤 由佳子  兵庫県立工業技術センター, 情報技術部, 主任研究員 (20470255)

キーワードウェアラブルディスプレイ
研究概要

本研究が開発する拡張現実めがねには集積型HOEを用いる。このHOEは視界の像を結像させるための透過型結像用HOEと背景光ノイズをカットするための反射型HOE(以下、背景光カットフィルタHOE)で構成される。背景光ノイズとはカメラの光軸方向からの直進光や周辺からの光であり、これがカメラに入射すると画像中では所望の像と背景の像が混在し鮮明な像が得られない。本研究で背景光ノイズカットフィルタHOEを透過型HOEと集積させることにより、良好な像を得られるようにする。
平成23年度において、背景光カットフィルタHOEの特性を評価するために、Kogelnikの結合波理論に基づいたシミュレーターを構築し、開発したシミュレーターにより、HOEへの入射角度、設計の回折方向等に対する回折効率を算出して、実際の作製のための条件を評価し、背景光カットフィルタHOEを試作した。
平成24年度において、結像用HOEを用いた撮像光学系により得られる画像を評価するため、Angular Spectrumに基づいたシミュレーターを構築した。Angular Spectrumでは2次元平面間を伝播する任意の光波を算出できる。シミュレーションでは、HOEの厚さ、屈折率分布の他、像からHOEまでの距離、HOEからカメラの撮像面までの距離をパラメータとしてカメラで得られる画像を算出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ計画のとおりに進捗し、シミュレータを構築することができ、作製のための条件をだせた。今後、最適条件の抽出に向けて実験とともに再評価する予定である。

今後の研究の推進方策

ほぼ計画のとおりに進捗し、シミュレータを構築することができ、作製のための条件をだせた。最適条件の抽出に向けて、実際の結像用HOEの作製実験と併せて検討する予定である。
また、HOEを用いたロービジョンディスプレイのプロトタイプの構築に向けて、システムを構築する予定である。

次年度の研究費の使用計画

HOEを作製するのに使用するフォトポリマー及び作製光学系の光学部品を購入する予定である。また、HOEを用いた撮像光学系を搭載したロービジョンディスプレイのプロトタイプの構築に向けて、カメラやウェアラブルな形態で使用できるディスプレイ等の表示光学系に使用する部品についても購入する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] ロービジョン者用ウェアラブルディスプレイ2013

    • 発明者名
      下岡由佳子(瀧澤)、水野昭雄 他
    • 権利者名
      (株)共和電子製作所 兵庫県 他
    • 産業財産権種類
      特許特願2013-033995
    • 産業財産権番号
      特願2013-033995
    • 出願年月日
      2013-02-23

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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