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2012 年度 実施状況報告書

機械学習による政治・経済データからのシミュレーションモデル生成

研究課題

研究課題/領域番号 23500175
研究機関名古屋大学

研究代表者

八槇 博史  名古屋大学, 情報基盤センター, 准教授 (10322166)

研究分担者 瀬島 誠  大阪国際大学, 現代社会学部, 教授 (60258093)
藤本 茂  一般財団法人平和・安全保障研究所, 研究部, 客員研究員 (80319425)
キーワード機械学習 / シミュレーション / クラウドソーシング
研究概要

初年度に実施した一連の試作・試行に基づいて、以下の研究を実施した。
・機械学習に基づくモデル生成システムの開発:実データおよび実験データをもとに、機械学習を用いてシミュレーションモデルを生成するシステムを実装し、シミュレーションモデルの生成実験を行った。システムの構成には機械学習ライブラリWEKAを用いた。得られるシミュレーションの精密化と、多様なエージェントモデルの取得をめざし、蓄積したデータからそのまま学習するだけでなく、前段としてデータのクラスタリングを行う仕組みとした。これにより、データの中に含まれる種類の異なる主体による行動を、別のエージェントモデルとして抽出することが可能となった。
・クラウドソーシングを用いた被験者実験およびモデル精錬機構の設計:蓄積されたモデルを用いて、クラウドソーシングサービスを通じて被験者を集め、実験データを集めるためのシステムGAMESの設計とプロトタイプ開発を行った。これにより、シミュレーションモデルの評価が効率的に行えるようになることを確認した。機械学習によるモデル生成と組合わせ、モデル構築→被験者実験→データ蓄積→評価→学習によるモデル精錬というループが完成し、モデル構築支援の枠組みが完成する。
・シミュレーション研究実施による手法の評価:上記のシステムを用いてシミュレーションモデルの構築・シミュレーション実施・モデル精錬の実験を行い、提案した仕組みにより閃光のシミュレーション研究がトレースできることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初に企図した機械学習機構については順調に実装が進んでおり、有効性の検証が可能な状態まで進んだ。
最終年度に必要となるのは新規のシミュレーション研究における有効性の検証であり、研究代表者と研究分担者との間の密な連携が必要となる。

今後の研究の推進方策

・シミュレーション開発環境GAMESの開発:前年度までに検討した、機械学習に基づくモデル生成システムと、クラウドソーシングを用いた被験者実験およびモデル精錬機構との統合を統合し、研究者が利用可能なシステムとする。モデル構築→被験者実験→データ蓄積→評価→学習によるモデル精錬というループが完成し、モデル構築支援の枠組みが完成する。
・シミュレーション研究実施による手法の評価:上記システムを用いて、新規のシミュレーション研究を実施し、手法の有効性を検証・評価する。

次年度の研究費の使用計画

GAMESの完成に伴い、評価実験と成果報告に関して主に研究費を使用する。主たる支出項目は以下のようになる。
・GAMES評価実験のための機器導入:評価実験で用いるサーバ機器を増強する費用を計上する。
・評価実験のための旅費:打合せと評価実験地への移動に関する旅費を計上する。
・成果報告のための旅費

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 不均一並行計算環境を想定した非同期アントコロニー最適化法2012

    • 著者名/発表者名
      八槇博史, 中村悟, 佐藤亮介
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: Vol.53, No.11 ページ: 2399-2408

    • 査読あり
  • [学会発表] 人間行動データからの機械学習による社会シミュレーションモデル構築2013

    • 著者名/発表者名
      相木広識,八槇博史
    • 学会等名
      報処理学会第75回全国大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20130306-20130308
  • [学会発表] クラウドソーシングを用いたエージェントの行動データ収集支援システムの提案2013

    • 著者名/発表者名
      柳町直幸, 八槇博史
    • 学会等名
      情報処理学会第75回全国大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2013-03-07
  • [学会発表] マルチエージェントシミュレーションのためのパラメータサーベイ機構の開発2012

    • 著者名/発表者名
      岩崎裕太郎, 八槇博史
    • 学会等名
      エージェント合同シンポジウム(JAWS2012)
    • 発表場所
      掛川
    • 年月日
      2012-12-25
  • [図書] 挑戦国中国の台頭とパワー移行理論(山影進編著の書籍内)2013

    • 著者名/発表者名
      瀬島誠
    • 総ページ数
      未定
    • 出版者
      書籍工房早山

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公開日: 2014-07-24  

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