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2013 年度 実績報告書

リフティング複素ウェーブレットに基づくモバイル図鑑検索システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23500183
研究機関九州大学

研究代表者

高野 茂  九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 助教 (70336064)

キーワード画像認識 / 情報システム / 一般物体認識 / 類似画像検索 / ウェーブレット / 電子図鑑
研究概要

本年度は、環境適応的に物体を検出することのできるモバイルロボットの研究開発を行った。リフティング複素ウェーブレット変換(LCWT)を利用する画像の局所特徴量を高速に抽出するアルゴリズムを開発し、類似画像検索システムに基づく物体検出システムをモバイルロボット上に実装した。提案するLCWTは自由パラメータをもつ複素ウェーブレットフィルタの組である。この自由パラメータをロボットが行動する環境に対して適応的に決定するアルゴリズムを考案した。具体的には、まずロボットが行動する環境空間において、実際にロボットが行動しつつ画像を収集し、それらを訓練画像とする。ここで初期パラメータをもつLCWTにより訓練画像集合からキーポイント群を抽出し、それらをクラスタリングすることによりVisual Wordの集合を得る。訓練画像集合におけるVisual Wordの使用頻度がなるべく偏らないようにLCWTのパラメータを遺伝的アルゴリズムに基づいて更新し、Visual Wordの再抽出を繰り返す。実際には、Visual Wordの頻度分布のエントロピーが大きくなるように計算を実施した。この処理により、どの画像も持つようなVisual Wordが減り、物体の識別に有効な特徴ベクトルが抽出できるようになることを期待している。我々が開発したモバイルロボットを用いた実験において、最終的には世代数が100まで繰り返し、物体検出の精度が向上することを示した。本研究成果を国際会議 Ambient Intelligence 2013において発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Fast Adaptive Object Detection towards a Smart Environment by Mobile Robots2013

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Takano, Ilya Loshchilov, David Meunier, Michele Sebag, and Einoshin Suzuki
    • 雑誌名

      Ambient Intelligence (AmI 2013)

      巻: LNCS 8309 ページ: pp.182-197

    • 査読あり
  • [学会発表] Design of lifting wavelet filters for local feature analysis of an image2013

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Takano
    • 学会等名
      Proc. IIAI International Conference on Advanced Information Technologies
    • 発表場所
      Jakarta, Indonesia
    • 年月日
      20131128-20131130
  • [学会発表] KOKOPIN App: A mobile platform for biogeography2013

    • 著者名/発表者名
      Misako Mishima, Takashi Matsumoto, Shigeru Takano, Osamu Matsuda
    • 学会等名
      The 2nd ACM International Workshop on Multimedia Analysis for Ecological Data
    • 発表場所
      Barcelona, Spain
    • 年月日
      20131021-20131021

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公開日: 2015-05-28  

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