研究課題/領域番号 |
23500201
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
阿部 亨 東北大学, サイバーサイエンスセンター, 准教授 (80222652)
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研究分担者 |
福士 将 山口大学, 理工学研究科, 准教授 (50345659)
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キーワード | 知覚情報処理 / 画像情報処理 / 多眼ステレオ / シーンフロー / 並列計算 / オプティカルフロー / ボクセルベースの手法 |
研究概要 |
平成24年度は,平成23年度に行った提案手法に対する動作検証実験での検討結果に基づき,シーンフロー推定法と並列計算法に関しての改良を進めた.さらに,これと並行して,他手法との比較実験や,具体的なアプリケーション(人物の位置推定,実空間と仮想空間の連携)を対象とした推定精度,処理速度に関する中間的な評価実験を行った. 主に阿部は,シーンフロー推定の効率化・高精度化を図るため,処理単位となる画素やボクセルの階層化方法,画像中の特徴的箇所やシーンフローを優先的に計算する箇所の事前選択方法の検討を今年度に行った.さらに,提案手法の具体的な評価を行うために,汎用的な距離画像センサを利用した他手法の実装,および,実験用の具体的アプリケーション(複数のカメラで撮影した映像に基づき人物の位置・動作を推定するアプリケーション,実空間での人物の動作を距離画像センサで求め仮想空間内のアバターに反映するアプリケーション)の実装を行った.また,主に福士は,具体的なアプリケーションへの提案手法の適用を通じて,各PEでの負荷・通信の状況に関する計測・分析を行い,並列計算におけるパラメータやPE間通信方式の最適化を本年度に進めた.さらに,得られた計測・分析結果と本申請者らのノウハウに基づき,パラメータや通信方式を状況に応じて自動的に最適化する手法の実現について検討を行った. 今年度は,以上の成果をまとめ,国際会議1件,国内会議7件の発表を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の実施を計画していた,シーンフロー推定法の改良,通信方式の最適化に関しては,ほぼ予定通り完了することができている.これらの成果については,「13.研究発表」に示すように,複数の国際会議,国内会議で発表を行っている.以上のことから,本研究計画は,おおむね順調に進展していると考える.
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である平成25年度は,前年度までに開発・改良を行ったシーンフロー推定法に対し,パイプライン処理やGPUの利用など他の高速化法を導入するための拡張を行う.シーンフロー推定精度と処理速度に関し,カメラ配置,対象物体,ボクセル数,PE数等を種々変化させた場合の評価実験を行い,シーンフロー計算法と並列計算法の改良・拡張の効果を逐次検証する. さらに,新たに撮影した時系列画像,および,計算センターの大型計算機等を使用し,大規模な対象(多数台のカメラによる時系列画像,多数のボクセルで構成された対象空間)に対する提案手法の最終的な評価実験を行い,今後の研究課題の洗い出しを行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度(平成25年度)は,最終的な評価実験の実施に伴い,実験用PC1台を物品費(15,000円)で追加購入する. また,今年度得られた成果発表のための外国出張(ICIP2013にて発表,豪州,Melbourne,2名),および,成果発表(2回),研究打合せ(2回)のための国内出張を旅費(600,000円)にて行う. さらに,データ計測・整理等の作業を研究協力者に依頼する際の謝金(200,000円),成果投稿の際の論文校閲料・投稿料(150,000円)を研究費として使用する.
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