研究課題/領域番号 |
23500235
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
嶋野 法之 近畿大学, 理工学部, 教授 (10257975)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 最適化 / スペイン / グラナダ |
研究概要 |
美術絵画の分光反射率復元・評価のための新たなモデルの提案を行いその有効性を明らかにし、学会発表を行った。この評価法では分光反射率用計測装置の計測範囲にある複数の画素について復元された分光反射率を積分する方法が正確な評価方法であることを実証し、初めて美術絵画の分光反射率復元の復元精度評価に用いた。この分光反射率復元では適応的な復元方法を用いこの評価方法の有効性を明らかにした。(関連研究発表:国際会議発表1件、国内学会発表2件) マルチスペクトルカメラのノイズ分散行列推定に関する研究を行った。推定は2つの方法について実施した。第一は最尤法を用いた推定方法であり、第二はBayes推定の枠組みで、maximum pasterior(MAP)による推定である。前者の方法では学習サンプルについては従来以上の正確な推定ができているが、テストサンプルについては推定精度が落ちることからオーバーフィツティングの問題が生じている。後者についてはノイズ分散推定式を導出する解析式が複雑で現在簡潔な表現形式を導く解析方法に注力中。(関連研究発表:国際会議1件)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の大きな目的は、被写体の先験情報を用いないで、撮影データから正確に被写体の分光反射率を復元することであり。美術絵画の分光反射率復元・評価のための新たなモデルを提案しその有効性を明らかにし、関連学会発表を行った。 入力系のノイズ分散の推定方法について最尤法とMAPの二つについて解析を行った。MAPについては継続研究中で、関連研究において学会発表を行った。
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今後の研究の推進方策 |
1.被写体の先験情報を用いないで正確に分光反射率を復元するための適応的な復元方法において新たな復元予測指標の研究を行う。2.MAPを用いた入力系のノイズ分散行列推定において簡潔な表現方法に関する解析方法の研究3.マルチスペクトルカメラの分光感度の最適化に関する研究・開発
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次年度の研究費の使用計画 |
マルチスペクトルカメラ分光感度最適化に関する研究開発費、関連書籍購入費並びに成果発表のための出張費等
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