研究課題
平成24年度では,複数の患者脳を同一目標曲面上に写像する手法 Self-organizing Deformable Model (SDM) を開発していた.平成25年度は,SDMを,元の脳形状の幾何学的特徴を保存しつつ,脳形状を目標曲面に写像する方法へ拡張した.この手法では,脳形状モデルを構成する各パッチの面積とコーナの角度を幾何学的特徴量とした.昨年開発したSDMで一旦脳形状モデルを目標曲面に写像した後,写像前後での各パッチの幾何学的特徴量が差分を誤差として定式化し,この誤差が最小となるよう目標曲面上で脳モデルを変形させる.また,SDMは表面モデルとしていたが,ボリュームモデルにモデルへ拡張した成長型SDM (Growing SDM:GSDM)を構築した.この手法では,初期GSDMの表面を,写像目標物体の表面形状に近づくよう変形させる.この変形では,GSDMの内部の点はほとんど移動せず,GSDMの表面付近の点のみ移動するため,次の処理として,写像目標物体の内部に点を分布させ,その分布に基づいてGSDMの内部を変形させる.以上述べた手法により,脳の体系化に必要な要素技術を開発することができた.
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生体医工学
巻: 51 ページ: 390-396
10.11239/jsmbe.51.390
宮内 翔子, 諸岡 健一, 宮城 靖, 福田 孝一, 辻 徳生, 倉爪 亮
巻: J97-D ページ: 381-392