研究課題
基盤研究(C)
人間は手を使った巧みな作業をどのように実現しているのか? 過去の研究は,手の周囲の空間に特化した知覚機能が巧みな手作業において重要であることを示唆していたが,そのような知覚機能がどのような仕組みで働くのかは証明されていなかった.本研究では,手が見えているときに誘発される視覚的な動きの錯視を発見し,この錯視は見えている手に対して位置の選択性を持つことが明らかにされた.さらに,この錯視は,自己所有感覚が誘発された手を能動的に動かしたときだけ生じた.この現象は,自分の手に対する空間位置の認識機構が脳内に存在することを示唆し,巧みな手作業を実現する上で身体性自己意識の機能的な役割を示している.
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 5件) 備考 (1件)
Multisensory Research
巻: (in press)
Current Biology
巻: 24(2) ページ: 165-169
10.1016/j.cub.2013.11.034
Frontiers in Psychology
巻: 3:207 ページ: 1-10
10.3389/fpsyg.2012.00207
http://www.riec.tohoku.ac.jp/~kmat