本研究は、ヒトの創造性の中でも特異的な音楽創造性(才能および創造力)とステロイド・ホルモンおよび関連遺伝子との関係を、行動内分泌学および行動遺伝学の手法を用いて調べたパイロット・スタディである。 アンドロゲン受容体(AR)多型の繰り返しの長さが長型の群よりも、短型の群の方が、音楽能力テスト(Advanced Measures of Music Audiation; AMMA)のスコアが高かった。 本研究は、ステロイド・ホルモンがヒトの創造性に及ぼす影響を明らかにするために、AR遺伝子多型とtestosterone値、および音楽的才能の関係を調べた最初の研究である。
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