多文化共生社会におけるエージェントの非言語行動研究

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23500266
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 感性情報学・ソフトコンピューティング
• 研究機関: 大阪工業大学
• 研究代表者: 神田 智子 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (80434786)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: 感性インタフェース / HAI / 対話エージェント / 非言語行動 / 表情 / うなずき / 対人距離 / 異文化コミュニケーション

研究概要

本研究では，多文化共生社会に適応するための非言語行動を対話エージェントに実装し，インタラクション評価実験を行った．2011年度「表情解釈の文化差」では，表情解釈の手がかりとなる顔部位の文化差を日藩間のWeb実験で検証した．2012年度「エージェントのうなずきタイミングの文化差」では，文化によって異なるタイミングでうなづくエージェントを用い，文化適応した相槌の重要性を示した．2013年度の「エージェントによる文化に特有な非言語行動」では，人間は仮想空間内のエージェントとも適切な対人距離を保つ適応行動をすること，文化に特有な身体操作をエージェントに実装することによる親近感の持続効果を示した．

研究成果

• [雑誌論文] Eloquence of Eyes and Mouth of Virtual Agents: Cultural Study of Facial Expression Perception (2014)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Koda and Zsofia Ruttkay
  • 雑誌名: Journal of AI & Society 巻: (to appear)
  • 査読あり
• [雑誌論文] 対話エージェントとの共同タスク 遂行時の身体操作実装の効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 森裕子, 神田智子
  • 雑誌名: 電子情報通信学会研究報告 巻: HCS2013-28, HIP2013-2(82013/03) ページ: 207-212
• [雑誌論文] 対話エージェントによるうなずきの日米文化間比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱元貴範, 鈴木洋太, 神田智子
  • 雑誌名: 情報処理学会研究報告 巻: Vol.2011-HCI-144 No.10 ページ: 1-6
• [学会発表] Importance of Considering User's Social Skills in Human-agent Interactions-Is Performing Self-adaptors Appropriate for Virtual Agents? (2014)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Koda and Hiroshi Higashino
  • 学会等名: Proc. Of the 6th International Conference on Agents and Artificial Intelligence (ICAART2014)
  • 発表場所: Angers, France
  • 年月日: 20140300
• [学会発表] 身体操作を行うエージェントとの共同タスク遂行インタラクション (2013)
  • 著者名/発表者名: 森裕子, 神田智子
  • 学会等名: HAIシンポジウム
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 20131200
• [学会発表] Effects of Users' Social Skill on Evaluations of a Virtual Agent That Exhibits Self-adaptors (2013)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Koda and Hiroshi Higashino
  • 学会等名: Intelligent Virtual Agents(IVA2013)
  • 発表場所: Edinburgh, UK
  • 年月日: 20130800
• [学会発表] エージェントと人間間の個体距離の適応行動 (2012)
  • 著者名/発表者名: 西村貴章, 明石直也, 半田守, 神田 智子
  • 学会等名: HAIシンポジウム
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20121200
• [学会発表] アバタ表情解釈の手がかりとなる顔部位の文化間比較-ハンガリーアバタの場合 (2012)
  • 著者名/発表者名: 神田智子
  • 学会等名: 第17回日本顔学会大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20121000
• [学会発表] Adaptation Behavior of Personal Distance with a Virtual Avatar (2012)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Koda, Takaaki Nishimura, Naoya Akashi, Mamoru Handa
  • 学会等名: International Workshop on Human-Agent Interaction (iHAI-2012)
  • 発表場所: Villa Moura, Portugal
  • 年月日: 20121000
• [学会発表] Cultural Study on Speech Duration and Perception of Virtual Agent's Nodding (2012)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Koda, Haruka Kishi, Takanori Hamamoto and Yota Suzuki
  • 学会等名: Intelligent Virtual Agents (IVA2012)
  • 発表場所: Santa Cruz, USA
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] メタバースアバタとの個体距離の適応行動の検証 (2012)
  • 著者名/発表者名: 西村 貴章, 明石 直也, 半田 守, 神田 智子
  • 学会等名: 人工知能学会全国大会 オーガナイズドセッション「人を動かす HAI」
  • 発表場所: 山口
  • 年月日: 20120600
• [学会発表] メタバースアバタの属性がパーソナルスペースの形状に及ぼす効果分析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木理, 和田幸司, 神田智子
  • 学会等名: HAIシンポジウム2011
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] 個人の性格によって変化するパーソナルスペースの形状比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村田誠弥, 森原海里, 神田智子
  • 学会等名: HAIシンポジウム2011
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] 対話エージェントのうなずきタイミングが発話長に及ぼす影響分析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 貴志悠, 神田智子
  • 学会等名: HAIシンポジウム 2011
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] Eloquence of Eyes and Mouth of Virtual Agents: Cultural Study of Facial Expression Perception (2011)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Koda, Zsofia Ruttkay
  • 学会等名: Workshop on Culturally Motivated Cultural Characters (CMVC2011)
  • 発表場所: Reykjavik, Iceland
  • 年月日: 20110900
• [図書] Culturally Aware Agent Communications. In: Marielba Zacharias, Jose Valente de Oliveira (eds): Human-Computer Interaction: The Agency Perspective. Studies in Computational Intelligence (2012)
  • 著者名/発表者名: Matthias Rehm, Yukiko Nakano, Tomoko Koda and Heike Winschiers-Theophilus
  • 総ページ数: 411-436
  • 出版者: Springer
• [備考] 大阪工業大学情報科学部情報メディア学科ヒューマンインタフェース研究室の研究成果一覧ページ
  • URL: http://www.is.oit.ac.jp/~koda/hiserver01/
• [備考] 表情解釈実験サイト(2011年度実施)
  • URL: http://www.is.oit.ac.jp/~koda/seiya/chartoon2010/chartoon_test/process.html