研究概要 |
本研究では、リーダーシップを、調整問題(コーディネーション問題)に対処するため文化的・遺伝的に進化したものとする立場に立ち、戦略の進化という観点からリーダーシップの進化のメカニズムを解明することを目指す。具体的には各集団内の構成員間でゲームが繰り返される状況を基本的な社会的環境とし、集団内相互作用の「ゲーム構造」が、集団間の競争の形態がリーダーシップの進化に与える影響について分析し、その過程で、リーダーシップの進化を促進する個人特性・行動様式(戦略)の分析を行う。 本年度は、複数集団のモデルの構築と分析をさらに進め、また、成果の総括を 11th RISS International Conference - Understanding Complex Societyfrom Agent-Based Simulation, The Research Institute for Socionetwork Strategies, Kansai Universityにて発表した。その他、社会的相互作用のエージェントシミュレーションの可能性について秋沼澤政信氏との共著で書籍「シミュレーション学からの接近」に掲載した。
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