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2013 年度 実績報告書

言葉によるコンピューティングのための時系列データの言語化基盤技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500274
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

小林 一郎  お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (60281440)

研究分担者 岩爪 道昭  独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所, 統括 (80319756)
キーワード言語化 / テキスト生成 / 時系列データ / マルチモーダル処理 / 機械学習
研究概要

【最終年度研究成果】(1)データ収集:前年度に引き続き、MicroSoft社で開発されたKinectカメラを用い、動画に映る人の動作の時系列データを収集した。(2)時系列データの解析:前年度においては採用したSAXでは、正確な時系列データの振る舞いを抽出することができなかったため、動的計画法を導入し、データの挙動に合わせた適切な間隔でデータを分割し記号化できる手法を導入し、精度向上を図った。(3)時系列データ解釈知識の体系化:人の動作ごとに意味ラベルを用意し、その意味を表現するための言語資源からなるバイグラムネットワークを構築し言語化を行う手法では、意味ラベルごとにバイグラムネットワークを構築する必要があり、テキスト生成においてスケール性が存在しないため、バイグラムネットワークにおける単語出現頻度、単語遷移確率を変数として言語資源に対してどの意味ラベルも共通して利用可能にする手法を考案した。(4)転移学習の導入:言語資源が不足すると満足の行く言語化が実現できないため、言語資源の転移学習を行うことにより擬似的に言語資源を増やす手法を提案し、手法の有用性を確認した。
【研究期間全体を通じて実施した研究の成果】(1)時系列データの取得と圧縮手法に関して、機械学習に適する手法を提案した。(2)言語化に確率的言語生成手法を採用し、言語資源の転移学習の導入と共にその有効性を示すことができた。(3)言語化における体系的な知識については、もう少し深く考察したかったが、言語化を柔軟に行うためにどのように体系化すべきかについて知見を得ることができた。(4)言語化の応用については、主に動画中の人の動作の言語化を具体例に研究を進め、新しい手法の提案を行うことができた。提案する手法は、他の時系列データの言語化にもそのまま適用でき汎用性のある手法の開発を行うことができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 人の動作を対象にした確率的言語生成への取り組み2014

    • 著者名/発表者名
      小林瑞季、小林一郎、麻生英樹
    • 学会等名
      第20回言語処理学会年次大会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道札幌市)
    • 年月日
      20140317-20140321
  • [学会発表] 人と物とのインタラクションを記述する確率的言語生成への取り組み2014

    • 著者名/発表者名
      小林瑞季、小林一郎、麻生英樹
    • 学会等名
      第76回情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      東京電機大学(東京都足立区)
    • 年月日
      20140311-20140313
  • [学会発表] Kinectにより観測された人の動作を説明する確率的言語生成への取り組み2013

    • 著者名/発表者名
      小林瑞季、小林一郎、麻生英樹
    • 学会等名
      第3回 ARG Webインテリジェンスとインタラクション研究会
    • 発表場所
      さくらWORKS(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      20131213-20131214
  • [学会発表] RDFリソースのリンク構造を考慮したSPARQLクエリ検索結果のランキング手法2013

    • 著者名/発表者名
      一瀬詩織、小林一郎、岩爪道昭、田中康司
    • 学会等名
      ARG Webインテリジェンスとインタラクション研究会
    • 発表場所
      さくらWORKS(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      20131213-20131214
  • [学会発表] A Probabilistic Approach to Text Generation of Human Motions extracted from Kinect Videos2013

    • 著者名/発表者名
      Mizuki Kobayashi, Ichiro Kobayashi, Hideki Asoh, and Sergio Guadarrama
    • 学会等名
      the International Conference on Computer Science and Applications (ICCSA'13), (World Congress on Engineering and Computer Science 2013)
    • 発表場所
      UC.Berkeley(San Francisco, USA)
    • 年月日
      20131023-20131025

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公開日: 2015-05-28  

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