現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最適割当て問題の中で最も困難な問題の一つである2次割当て問題(Quadratic Assignment Problem, QAP)の高速解法にGPUを適用する方法の研究を進めている。2次割当て問題は、TSPと同様、組合せ最適化問題の解法におけるベンチマーク問題として用いられるとともに、病院の部署の最適配置問題や工場の最適立地計画問題など実問題への多くの応用があり、その高速解法は有用な意味を持つ。この解法においては,進化計算とローカルサーチとを組合せることが有効であることが知られている。今年度はACO(Ant Colony Optimization)を複数のGPUを用いて並列高速化する方法を研究した。また、ヒストグラムを用いたEDA(The estimation of distribution algorithms)をGPUに実装する方法を研究した。成果に関しては国際会議 CEC 2012 [1]で報告した。 [1] Shigeyoshi Tsutsui and Noriyuki Fujimoto. Implementation of histogram based sampling algorithm within an EDA scheme with CUDA, Proceedings of the IEEE Congress on Evolutionary Computation (CEC 2012), pp. 1-8, IEEE, 2012.
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