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2012 年度 実施状況報告書

実名開示型多世代SNSにおけるコミュニティ活性化要件と世代間特性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23500305
研究機関千葉大学

研究代表者

檜垣 泰彦  千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30173131)

研究分担者 大塚 成男  千葉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (20213770)
桜井 貴文  千葉大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60183373)
キーワードSNS / 機能連携 / オンライン名簿 / 同窓会活動 / ユーザネットワーク解析
研究概要

本研究は,SNS(Curio)を研究対象および実験手段として活用し,ネットワーク上に多世代にわたるメンバーを含むコミュニティを構築し,その活性化を図るうえで有用な指針を明らかにすることを目的としている.それを達成するため,平成24年度は他の仕組みとの連携や,利用の増加が期待できる機能の増強を行った.
他の仕組みとの連携の具体的内容としては,利用者が増加したfacebookとの連携が利用者増加に有効であると考え,facebookのAPIを利用して連携する機能を実装した.その効果については今後評価を実施するが,facebook側の仕様が変更され,その対応が必要になるなどの問題を生じている.
利用の増加が期待できる機能の増強の具体的内容の一つとして,「いいね」ボタンを設置し,利用者が簡単に関心を表現することができ,また,他の人が関心を持っている内容を容易に知ることができる仕組みを導入した.その利用頻度については,毎月集計しており,今後評価を行う予定である.
また,各同窓会のための閉じた空間を実現するための機能の実装を行った.具体的には,所属同窓会を固定するためのカスタマイズ,同窓会の名簿を閲覧するための機能の実相を行った.ユーザのつながりを調査するため,個人情報を削除した調査用データを作成する方法について検討を行い,ユーザ間のネットワークの解析を行った.今後,この結果を参考に活性化のための方向性の検討を行う予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

各種の連携や機能増強についてはほぼ予定通りであるが,多世代にわたるメンバーを含むコミュニティの対象として予定していた学部同窓会において,同窓会内の事情により導入が進まず,別の学部同窓会にてこれを実施することになった.同窓会によって要求仕様が異なるため,仕切り直しとなり予定よりも遅れを生じている.

今後の研究の推進方策

対象とする学部同窓会が変更になったため,できる限り早い段階でCurioを導入できるように調整を図り,運用期間を可能な限り長くとれるようにする.また,そのために必要なカスタマイズを速やかに行う予定である.
同窓会活動のコミュニティをCurioに取り込む前と後について,Curio内のコミュニティ活動とネットワークの形成に関するデータの分析・検討を行い,インターネット上のコミュニティを活性化するための方策を具体的に提示し,コミュニティ活性化のためのガイドラインをとりまとめる.これらを報告書としてまとめ,Curioや千葉大学のサイトを通じた電子出版の形式で発表する.

次年度の研究費の使用計画

新たに対象とした学部同窓会への導入のためのヒアリングを引き続き実施し,要求仕様を確定する.その要求仕様に基づき,Curioのカスタマイズを行う.現時点で予定しているのは,学部同窓会の理事によるコミュニティのためのカスタマイズである.具体的には,Curioの学部同窓会内に理事用のクローズドなコミュニティを作成できるようにし,議題の承認機能を持たせる予定である.さらに所属同窓会のページをログイン後のトップに置くなどして,より同窓会活動を支援できるカスタマイズを計画している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 卒業生を主たる対象とした大学独自のSNS の構築と運用2013

    • 著者名/発表者名
      大塚成男
    • 学会等名
      2012年度第18回FDフォーラム
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      20130223-20130224
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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