クラウド・コンピューティングの社会経済活動への浸透などに伴い、情報システムの構造や利用形態が変容する中で、組織の境界を超えた情報セキュリティ確保が重要になっていることを踏まえ、新たな情報セキュリティガバナンスのあり方に関する論点を整理し、その検討に寄与することを目的として研究した。大規模災害と情報セキュリティ、クラウドコンピューティング等が企業組織等に与える影響、パーソナルデータ活用の制度的側面、情報セキュリティ被害の定量的把握及び組織の境界内の私的利用端末の利用実態の5点を中心に研究した。各研究を通じて、今後の情報セキュリティガバナンスのあり方を検討するために必要な一定の知見を得られた。
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