研究課題
ヒトは他者の姿勢や動作に同調する傾向があり、この傾向は親しい間柄でより頻繁に観察される。この動作同調がヒト以外の動物、チンパンジーにおいても観察された。そこで、23、24年度にチンパンジーを対象とした動作同調の実験をおこない、25年度ではそのデータ分析および論文執筆をおこなった。まもなく投稿予定である。チンパンジー以外の霊長類についても動物園などで調査をおこなったが、残念ながら動作同調をおこう他の種を発見することはできなかった。今後、ヒトの近くでヒトとともに生活しているイヌやネコについて検討する予定である。23、24年度におこなった自閉症幼児を対象にした動作同調の調査結果を、2014年1月11日に、文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究「共感性の進化・神経基盤」の第1回領域会議で発表した。現時点でデータ解析可能な自閉症幼児の数が12人と少ないため、今後、さらに対象幼児を増やし分析、論文執筆をおこなう予定である。23年度から進めていた「わたしたち」という言語の理解および発話時期の検討については、当初英語のコーパスのみでおこなっていたが、最終年度から学芸大学の松井智子教授が作成した日本語のコーパスの分析をはじめた。今後はドイツ語のコーパスでも調査予定である。三言語の結果が整い次第論文執筆予定である。
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眼科ケア(The Japanese Journal of Ophthalmic Caring)
巻: 15-9 ページ: 86-87
Scientific Reports
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10.1038/srep01685