研究課題
基盤研究(C)
本研究では「気がきく」ことの機能的メカニズムを認知神経心理学的観点から検討した。「気がきく」ことの構成概念を検討した結果、状況把握、計画管理、他者肯定の3因子構造が得られた。これらの結果に基づき、3因子18項目から構成される気がきく尺度を作成した。719名を対象とした調査の結果、「気がきく」ことの自己評定は、状況把握や計画管理との関連がみられたが、他者肯定とはほとんど関連しなかった。また「気がきく」ことは加齢に伴って向上すること、計画管理は展望記憶と関連することが明らかとなった。
認知心理学