多肢択一における決定時間はヒックの法則に従うことが知られている:決定時間は選択肢数の対数に比例する。しかしながら、ヒックの法則の神経機構はまだわかっていない。ヒックの法則を再現する皮質回路モデルを提案した。このモデルはさらに、決定時間がウェーバーの法則に従うことを予言する:決定時間の変動係数は選択肢数によらず一定である。これらの結果は、二つの心理物理経験則が共通の神経基盤に立脚することを示唆する。 さらに、多肢選択の神経機能をモデルにネットワークからコミュニティを効率的・効果的に検出する方法を構築した。これは、脳に学ぶことによって新しくかつ実際に役に立つ技術の創出が可能であることを例証する。
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