現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.機能欠失突然変異の表現型が筋肉で認められた、Toll-7の発現を調べるため特異的RNAプローブを作製し、筋肉におけるmRNAの検出を試みたが、結果は陰性であった。このことから、他のTollファミリーメンバーについても検出が困難である事が予想されたので、当初予定していたTollファミリーメンバーのmRNA発現検出実験は行なわなかった。 2.当初の予定通り、Toll-7以外のTollファミリーメンバー遺伝子(Toll-1, 5, 6, 7, 8)のノックダウンを筋肉でのRNAiによって行なった。これまでのところ表現型は認められていない。当初予想したように、複数の遺伝子を同時にノックダウンする必要が有ると考えられ、この点が問題として残っている。また、Toll-2, 3, 4については検証が終わっていない。 3.当初の予定通り、Tollタンパク質と相互作用する事が考えられているSpatzleファミリーについて、Spz-1から5まですべての遺伝子を個別にRNAiでノックダウンし、グルタミン酸受容体やPSDの局在を調べた。これらについても単独の遺伝子ノックダウンでは表現型を認めることはなかった。従って、Spzについても複数の遺伝子ノックダウンによる機能を検証することが今後の課題として残された。 4.Tollシグナル経路の機能解析については系統を取り寄せ、解析の準備を行なったが、詳細な解析は開始していない。
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