シナプスの形成や維持及び可塑的変化において、様々な細胞膜タンパク質が重要な役割を担っている。我々はこの過程に関わる可能性の高い新規の細胞膜タンパク質の探索と機能解析を、ショウジョウバエの神経-筋接合(NMJ)を用いて遂行している。本研究では特にTollファミリーに注目して研究を進めた。tollファミリー遺伝子の過剰発現や遺伝子突然変異の解析によりToll-7がNMJの発達を抑制性に制御する事を示唆する結果を得た。一方他のtollファミリー遺伝子やリガンドと考えられているSpzファミリーのRNAiによるノックダウンでは表現型が認められなかった。
|