膜型分子SIRPαは、強制水泳ストレスにより脳内でチロシンリン酸化を受け、SIRPα欠損により水泳中のマウスの無動が増加する。本研究では、SIRPαチロシンリン酸化と強制水泳時の低体温との関連を報告し、SrcファミリーチロシンキナーゼがSIRPαのリン酸化に関る事を明らかにした。また、SIRPα以外にも、CaMKIIは低体温依存性に、MEK、CREBは低体温非依存性に強制水泳後の脳内でリン酸化が変化することを見出した。さらに、チロシン脱リン酸化酵素Shp2がSIRPαのリン酸化に対してポジティブに作用することをShp2のコンディショナルKOマウスを使った実験から明らかにした。
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