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2013 年度 実施状況報告書

神経系におけるAMPK新規機能の解明━概日時計及び感覚受容への関与

研究課題

研究課題/領域番号 23500478
研究機関電気通信大学

研究代表者

仲村 厚志  電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (50361829)

研究分担者 中村 整  電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (50217858)
仲村 朋子 (吉川 朋子)  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (30451397)
キーワードAMPK / 概日時計 / 感覚受容
研究概要

本年度は、電通大において概日リズム測定を可能にするために、かなりの予算を機器購入に充てた。まだ完全に立ち上げには至っていないが、26年度のはじめには完了する予定である。これにより、これまで、北海道大学において行なっていた測定が電通大でもできるようになり、飛躍的に研究が進むことになる。
また、嗅球と肝臓のAMPKβサブユニット1および2について、細胞質と核内への局在の時間変化を解析した。その結果、一部に日周変動が見られたが、嗅球と肝臓において、時間変化について位相の違いが見られた。これは、それぞれの組織において、概日時計の位相が異なっていることに由来すると考えられる。しかし、位相以外の発現様式にも違いが見られ、さらに、β1、2との間、核と細胞質との間にも違いが見られた。AMPKの概日時計システムにおける役割として、時計蛋白質をリン酸化し分解に導くことがあげられているが、その役割と本研究結果では、必ずしも整合性がとれない部分もあり、今後はαサブユニット1および2についても解析を進めること等により確かめていきたい。さらに、中枢時計であるSCNについても同様の解析を進めたいとも考えている。
嗅覚における、AMPKの機能を明らかにするため、まず、嗅上皮におけるリン酸化AMPKαサブユニットの局在を、免疫組織化学的解析により調べた。その結果、明確な局在は見られなかった。今後染色条件を含めた条件検討を行い、結果の再現性を確認する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

これまで北海道大学において中心に進めてきた研究の部分を、代表者の所属する電気通信大学において行うことを可能にするために、年度の頭に発光リズム解析装置を導入した。しかしながら、予算不足から他の必要な機器を購入することが出来ず、代替の方法も検討を重ねたがうまくいかず、結局立ち上げの完了には至らず計画から遅れてしまっている。また、本年度は、重要な研究協力者である学生の確保がうまくいかなかったことも、研究の進行が遅れている原因となっている。

今後の研究の推進方策

26年度早々に、電気通信大学での実験の立ち上げに必要な機器類が、ようやく全て揃うため、AMPK情報伝達の様々な上流、下流分子の解析を網羅的に行っていく。さらに、研究代表者以外に、実験を中心となって進めてくれる大学院生も確保できたため、スピードアップを図りたい。感覚器についても、特に嗅覚について解析を進める準備が、人的にも整ったためにこちらも大きく進展するめどが立った。これまでの計画からの遅れを一気に挽回したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 嗅覚味覚連合学習におけるクロキンバエ頭部のShaker 遺伝子 発現2013

    • 著者名/発表者名
      齋藤拓也、仲村厚志、中村整
    • 学会等名
      日本動物学会第84回大会
    • 発表場所
      岡山大学津島キャンパス
    • 年月日
      20130926-20130928
  • [学会発表] イモリの嗅覚受容におけるリポカリンの役割2013

    • 著者名/発表者名
      大澤政洋、中村整、仲村厚志
    • 学会等名
      日本動物学会第84回大会
    • 発表場所
      岡山大学津島キャンパス
    • 年月日
      20130926-20130928
  • [学会発表] クロキンバエにおけるAMPキナーゼの概日時計への関与2013

    • 著者名/発表者名
      森田修司、櫻井孝憲、仲村厚志、中村整
    • 学会等名
      日本動物学会第84回大会
    • 発表場所
      岡山大学津島キャンパス
    • 年月日
      20130926-20130928

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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