研究課題/領域番号 |
23500521
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
王 鋼 鹿児島大学, 理工学研究科, 教授 (40274831)
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研究分担者 |
岡村 純也 鹿児島大学, 理工学研究科, 助教 (30447594)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 光学的計測 |
研究概要 |
初年度としての今年度において、以下の二つの項目を中心に研究を進めた。一つ目は、これまでに研究室で蓄積したサル及びヒトの心理物理学実験結果に基づいて、神経細胞集団興奮の相関性を考慮した刺激画像セットを構築した。作成した刺激セットには、物体特徴が共有される程度によって定量化した物体類似度による変化と観察角度による変化を表すような刺激画像を含んだ。3次元形状のプロトタイプをコンピュータ上で作成し、プロトタイプの形をパラメータ空間において異なる4方向に変化させることにより、4個の物体を作成した。ヒト被験者を用いた心理物理測定により、4個の刺激間の心理的距離を同じにし、またサルの弁別閾に対応させるために、刺激提示パラメータを調節したヒト被験者の実験において80%の成功率で遅延見本合わせができる物体のセットを基準物体セットとして選んだ。回転の間隔は30度、60度或いは90度とし、1つの刺激物体セットには、4物体X4観察角度の計16個の像を含んだ。二つ目は、ニホンザルを用いた麻酔下動物実験を導入し、連合野実験に適した繰り返し記録できるような実験手順を検討した。第一、記録チャンバーの改良と固定法を検討した。解剖学的にアクセスしにくい視覚連合野に合わせ、チャンバー形の改良や軽量化などを行った。また、記録用チャンバーの固定についても検討した。第二、記録チャンバー内の添充物の検討をおこなった。計測時には、チャンバー内はシリコンオイルに入れ替えるが、ホームケージに戻す時に、抗生物や組織の増殖抑制剤などの量を中心にその添充物の中身を検討した。第三、動物にダメージが最小になるように、手術の手順などを検討した。日常生活に支障のないように、記録チャンバーの改良に合わせ、検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予算成立の遅れにより、スタートは混乱があったが、予算執行からみると少し遅れ気味であるが、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
予算執行からみると少し遅れ気味であるが、5月に当初計画通りに戻す予定である。今後の研究を予定通りで進めていきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
初年度の実験結果を検討しながら、2年目としての次年度には刺激画像の検討や計測システムの改良を完成させたい。
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