研究課題
本研究の最終的な解決すべき課題は人の心臓の問題である。これまで動物モデルで研究してきたが本年度はヒトでも交互脈が解析できた。2周期になるAlternansは運動により改善することが分かった。これは通勤に自動車をやめ徒歩に替えて実現した。運動による効果として考えられるのは自律神経による心臓賦活作用の亢進であるので、つまりアドレナリン支配神経作用であると断定できる。不健康な域に入ってしまった死にゆく動物モデルのみならず、健康ではなくなってきているヒトで2周期が解析出来た。しかし、なぜアドレナリンは2周期発生を抑制するのか明確には明らかになっていない。2周期発生の原因の一つがアドレナリン作動性の心筋作用イオン機構に関係するとしても、心筋細胞でのイオン機構の詳細を推測することはまだできていない。これは課題として今後の研究に引き継がれる。これまでに交互脈の発生にKイオンが重要な原因因子であることが数理モデルで明らかにしたが、Kの他で考えられる主要な血中イオン類の中で、NaやCaのパラメータの操作で、NaやCaよりも特にKが重要であることが、あらためて数理モデルから明らかになった。しかし、KとNaの両者が変動した場合の関係性, KとCaの両者が変動した場合の関係性、これらの相互作用に関しては、今後一層の研究によって追及されねばならない。大きな課題が残った。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)
Proceedings IMCIC2014
巻: - ページ: 184-189
Proceedings of The 17th World Multi-Conference on Systemics, Cybernetics and Informatics
巻: - ページ: 58-63
Proceedings of The World Congress on Engineering and Computer Science 2013
巻: - ページ: 596-603
巻: - ページ: 604-609