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2013 年度 実績報告書

NADH蛍光観察による新たな大腸腫瘍検出法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500526
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

原田 義規  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10381956)

キーワードバイオイメージング
研究概要

消化管腫瘍の早期診断に通常光による内視鏡検査は必須であるが、検出感度に限界がある。それを補うものとして自家蛍光内視鏡が使われるが、現在臨床で用いられる自家蛍光内視鏡は、粘膜下層由来のコラーゲン自家蛍光を主に利用することで腫瘍を間接的に検出する。しかし、偽陽性症例も少なからず見られ、誤検出を減らすことは自家蛍光内視鏡の一つの課題といえる。消化管粘膜はnicotinamide adenine dinucleotide(NADH)やflavin adenine dinucleotide(FAD)などの自家蛍光物質を含んでおり、それらを利用することで腫瘍を直接検出できる可能性がある。腫瘍は初期段階から微小血行動態の欠陥等により低酸素状態にあるといわれる(J Bull Cancer 2006;93:E73-80)。また、自家蛍光物質であるNADHは細胞の代謝状態に関連して蛍光強度が変化し、細胞が低酸素状態に陥るとNADH蛍光強度は上昇することが知られる(Science 1982;217:537-40)。本研究では、分光イメージング、スペクトル解析等を行い、腫瘍および非腫瘍の蛍光特性を詳細に検討し、NADH蛍光に着目した腫瘍イメージングの開発・改良を行った。蛍光レシオ画像を作成することで正常部と病変部が発する蛍光の差異を強調することが可能であり、NADH以外の蛍光物質の影響など詳細な検討を行い、学術論文投稿準備をすすめている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 光を利用した非標識生体分子イメージング2014

    • 著者名/発表者名
      原田義規、南川丈夫、髙松哲郎
    • 雑誌名

      G. I. Research

      巻: 22 ページ: 50-56

  • [雑誌論文] 内視鏡応用を目指した新たな自家蛍光イメージング技術の開発2014

    • 著者名/発表者名
      原田義規、髙松哲郎
    • 雑誌名

      細胞

      巻: 46 ページ: 161-164

  • [学会発表] Label-free Microscopy and its Applications2013

    • 著者名/発表者名
      Harada Y, Takamatsu T
    • 学会等名
      SUPERIMAGING 2013. International Symposium on Super-Resolution Imaging 2013
    • 発表場所
      浜松
    • 年月日
      20131202-20131202
    • 招待講演
  • [学会発表] 先進バイオイメージングとがん診断2013

    • 著者名/発表者名
      髙松哲郎、原田義規
    • 学会等名
      第72回日本癌学会シンポジウム
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20131003-20131005
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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