研究概要 |
平成25年度は、コバルトクロム合金に陽極酸化法を用いた表面改変法と細胞接着の変化、についての論文をまとめ、投稿し掲載された(J. Biomed. Mater. Res. Part B: Appl. Biomater. 102B: 659-666, 2014.)。また、大阪大学との共同研究で行ってきた、フェムト秒レーザーを用いたチタン金属の新しい表面加工方法についてと、その表面が細胞接着に及ぼす影響について、論文を投稿し掲載された( Appl. Surf. Sci. 288: 649-653, 2014.、 レーザ加工学会誌. 20; 124-129, 2013.)。さらに、陽極酸化にて表面処理したチタン金属の生体材料への応用ついて、平成26年3月に開催された日本金属学会で招待講演を行った。 次いで、材料表面の静電気力が細胞接着に及ぼすメカニズムについて、原子間力顕微鏡や水晶発振子マイクロバランス測定法、蛍光顕微鏡を用いて調べた。本実験は、東京大学との共同研究で行われた。細胞に先んじて材料表面に吸着するタンパク質の、総量および吸着形態の変化へ及ぼす影響と、タンパク吸着に引き続いて起こる、細胞接着数や伸展への影響について調べることができた。この成果については、平成25年10月に開催された2nd International Symposium on Inorganic and Environmental Materials 、同11月の日本バイオマテリアル学会、同12月the 13th Asian BioCeramics Symposiumにて報告した。また、これらをまとめた論文は、投稿中である。
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