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2013 年度 実施状況報告書

メカニカルなプローブ走査による超音波ボリュームスキャナの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500553
研究機関岐阜大学

研究代表者

福岡 大輔  岐阜大学, 教育学部, 准教授 (60321436)

キーワードコンピュータ支援診断システム / 診断システム / 医用画像解析 / 超音波検査
研究概要

医療用超音波診断装置における撮影および診断の客観性の向上を図るため,広範囲な領域を撮影できる超音波ボリュームスキャナの開発と,撮影後の医用画像を解析するコンピュータ支援システムの開発が望まれている.本年度の研究成果として,ボリュームスキャナのハードウェア開発と,画像解析を行うソフトウェアであるコンピュータ支援システムの2つが挙げられる.
下肢の超音波検査を目的として,術中探触子(幅50mm)を,直動機構により200mm自動走査し,撮影するボリュームスキャナを開発し動作検証を行った.音響波の透過性を良好にするため,被検体とプローブ間の音響結合としてエコーゼリーを用い,探触子には緩衝機構を設けた.
画像解析を行うソフトウェアとして,下肢の筋量の定量評価のためのソフトウェアを開発し,撮影される超音波画像から画像計測される腓腹筋量と筋力計を用いた筋力測定の実測値との検討を行った.同システムでは,計測される羽状角と筋力の相関においてR=0.69,筋繊維の最大長と筋力の相関においてR=0.67,筋領域面積と筋力の相関においてR=0.75,筋幅と筋力の相関においてR=0.78という結果が得られた.
オペレータ依存な超音波検査の客観性を向上させることは非常に重要であるが,メカニカルな探触子走査とコンピュータによる画像解析により,より客観的な撮影と診断が可能となることが示された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ボリュームスキャナの開発および解析ソフトウェアの開発においては,当初の計画のとおり順調に進展している.

今後の研究の推進方策

ボリュームスキャナ装置の開発においては,画質の向上を図り,システムの有用性を評価する.また,画像解析ソフトウェアにおいては,解析の性能向上をめざし,アルゴリズムの改良を行う.また,下肢腓腹筋の撮影をボリュームスキャナにより撮影し,定量評価を行うためのソフトウェアの開発を行う.

次年度の研究費の使用計画

本年度,計画した学会発表が行われなかったため次年度使用額が生じた.
三次元再構成を行うための計算機導入と,ハードウェア改良のための物品購入経費として使用する計画である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ロコモティブシンドローム定量評価のための腓腹筋の画像特徴解析2014

    • 著者名/発表者名
      名和寛文,渡邉恒夫,福岡大輔,寺林伸夫,原武史,藤田広志
    • 学会等名
      医用画像情報学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20140208-20140208
  • [学会発表] ロコモティブシンドローム定量評価のための腓腹筋の3次元画像解析2013

    • 著者名/発表者名
      渡邉恒夫,松岡敏男,寺林伸夫,名和寛文,福岡大輔
    • 学会等名
      日本整形外科超音波学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20130706-20130706
  • [学会発表] 超音波画像における動画像の定量解析

    • 著者名/発表者名
      猿渡遥介,福岡大輔, 渡邉恒夫, 原 武史, 藤田広志
    • 学会等名
      人間医工学研究開発センター成果報告会
    • 発表場所
      岐阜

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公開日: 2015-05-28  

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