研究課題
超音波診断装置における撮影および診断の向上を図るため,広範囲な体表領域を撮影できる超音波ボリュームスキャナの開発と,撮影後の超音波画像を定量解析するコンピュータ支援診断(CAD:Computer-aided Diagnosis)システムの開発が望まれている.これまでの研究において,ボリュームスキャナ開発のための機械的なプローブ走査機構の開発など基礎的研究を行った.本年度においては,ロコモーティブシンドロームの客観的な診断を目的とした,下肢領域超音波画像を対象とした画像解析システムの開発とその改良を行った.超音波画像から画像特徴量を抽出し,サポートベクターマシン(SVR)を用いた回帰モデルで筋力推定を行った.超音波画像168枚を用いた実験において,画像解析による推定筋力と筋力計による実測筋力の間には高い相関(相関係数0.82)が認められ,平均二乗誤差は±7.69[kg]であった.
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Proc. SPIE 9790, Medical Imaging 2016: Ultrasonic Imaging and Tomography
巻: 9790 979012 ページ: 1-6
10.1117/12.2214843