平成25年度は、共同研究に参加を表明した企業と協力し、システム開発を継続した。 「医療オントロジーの整備」については、通常の画面インターフェイスから入力するアプリケーションとして準備されているレポーティングシステムに使用されるオントロジーを分析し、これを音声認識用に利用するための検討作業を行った。 本年度は、使い勝手を向上するために、臨床的に必要なデータ入力フォーマットを音声認識システムでどのように入力するかを検討し、上記のオントロジーへの追加項目を作成した。具体的には「消化器内視鏡所見」「腹部超音波所見」「マンモグラフィ(ガイドライン第3版)」「乳房超音波(診断ガイドライン」について、その構造を調査し、音声認識エンジン用のグラマー作成の可否を検討した。また、看護師の病棟回診で入力する基本的なバイタルサイン(体温・血圧・脈拍)などの入力を想定した簡易項目集を準備し、その臨床的可用性を考慮し、医療での入力が想定されるレベルの数値入力への対応サブルーチンを作成した。 「音声認識システムの開発」の開発については、平成24年度に音声認識システムを最適化した形でセッティングし、一般的なユーザーに配布できるようなパッケージ化を行った。
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