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2011 年度 実施状況報告書

末梢動脈疾患に対するステント内再狭窄予防のための低侵襲温度制御温熱治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500565
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

尾原 秀明  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20276265)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード内膜肥厚
研究概要

ウサギを用いた動脈内膜肥厚モデルの作成:遺伝性高脂血症を呈し、大動脈に動脈硬化が誘導されるWHHLMIウサギ3羽の大動脈に、血栓除去用のフォガティーカテーテルで擦過障害を与えた。WHHLMIウサギはケタミン(50mg/kg)、キシラジン(3mg/kg)の筋肉注射、およびイソフルランの吸入で麻酔した。右大腿部を切開し、鈍的剥離の後、右大腿動脈を露出した。右大腿動脈をカットダウンし、X線透視下に大動脈に血栓除去用の2Frのフォガティーカテーテルを挿入し、位置を確認した後、バルーンを膨らませて2cm引き抜き、再度2cm挿入した。この操作を3回繰り返し、大動脈に障害を加えた。術後、カテーテルを引き抜き、右大腿動脈は結紮し、切開部を縫合閉鎖した。右大腿動脈カットダウンに際してはヘパリンを100単位静脈内投与した。また、障害部位はX線透視下に特定できるようにマーキングとしてクリップを皮下に埋め込んだ。擦過障害施行後28日の時点でウサギを麻酔下に安楽死させ、大動脈を摘出した。組織学上新生内膜肥厚のない日本白色種ウサギをコントロールとして、大動脈の内膜肥厚に関して比較検討した。動脈内膜肥厚モデルウサギに対するステント留置:WHHLMIウサギ計7羽に対して、前述の通りにフォガティーカテーテルを用いて大動脈に擦過障害を加え、内膜肥厚モデルを作成した。擦過障害の14日後に、同様の麻酔下に頸部正中切開し、鈍的剥離の後、頸動脈を露出した。頸動脈をカットダウンし、X線透視下に障害部位に血管内治療ステントを留置した。留置後、ステントのシステムから血管撮影検査を施行し、ステントが適切に留置されていることを確認した。血管撮影後、システムを抜去し、頸動脈を結紮し、切開部を縫合閉鎖した。頸動脈カットダウンに際してはヘパリンを100単位静脈内投与した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ウサギ内膜肥厚モデルならびにステント留置モデルの作成に難渋し、時間を要した。モデルはほぼ完成しつつあるので、今後はまずex vivoで血管内留置用ステントに超高性能高周波磁界発生装置による磁場を照射し、発熱反応が得られるか確認する予定である。

今後の研究の推進方策

まずex vivoで血管内留置用ステントに超高性能高周波磁界発生装置による磁場を照射し、発熱反応が得られるか確認する予定である。具体的には、生体外でブタの肝臓に血管内留置用ステントを埋め込み、超高性能高周波磁界発生装置による磁場を照射する。照射する磁場の強度や時間も検討し、至適条件を検討する。コントロールとしてのウサギモデルは引き続き作成を続行し、バルーン擦過回数、ステント留置長、ステント留置時期などの指摘条件を検討する。

次年度の研究費の使用計画

ステント(1本15万円)x 5本 (計75万円)ウサギ(1羽15000円)x 10羽 (計15万円)試薬            (計5万円)磁場装置の調査、研究旅費等 (計10万円)成果発表旅費        (計5万円)

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公開日: 2013-07-10  

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