In vitroの磁界発生装置による磁場照射では25℃の温度上昇を認めたが、本装置ではサンプル全体を磁場コイルの中に入れることが必要なため使用には至らなかった。そこでステントと共に使用できる他の外部エネルギーによる低侵襲治療法として超音波照射を検討した。ステントに対する超音波照射では500kHzにおいてフリーラジカル発生が認められた。ゼノグラフトモデル(皮下腫瘍モデル)の側面にナイチノールステントを埋没させるモデルを作製した。超音波を照射した群でステント内狭窄が抑制された。この結果により、ナイチノールを超音波照射により励起したフリーラジカルは動物モデル体内においても有効であることが確認された。
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